進研ゼミとZ会を比較【小・中学生向け通信教育教材はどちらが良いのか】

子供の勉強支援のために、通信教育を検討している人もいるかと思います。
「有名な進研ゼミとZ会を比較すると、結局どっちがいいの?」
そんな疑問にお答えします。

 

✔︎目次
進研ゼミとZ会の比較

  • 進研ゼミの特徴
  • Z会の特徴
  • まとめ

 
✔︎記事の信頼性
僕は小学校4年生から中学を卒業するまで、Z会の通信講座を受講して勉強していました。その特徴は熟知しています。
また、姉は小学校1年生から中学を卒業するまで、進研ゼミの通信講座を受講して勉強していました。僕も姉のお下がり的な感じで教材を参考にしたこともあり(褒められたことではありませんが笑)、よく知っています。
後に僕は京大現役合格を果たしたのですが、大学受験まで経験した今だからこその目線があると思います。

そんな僕が、2つの代表的な通信講座それぞれの特徴を解説していきます。

 

進研ゼミとZ会の比較


進研ゼミとZ会それぞれの特徴を見ていきます。
 

進研ゼミの特徴

基本的な特色

進研ゼミの特色は、「子供が学び易い」ということにあるかと思います。
内容が難しくないのと、その他様々な工夫がされています

 

内容は難しくない

使ってみたときに肌で感じたことですが、「子供に親切」な教材です。
進研ゼミの内容は、学校で今習っていることのちょっと先を勉強していくような感じになっています。
基本的な事柄をきっちりと押さえており、応用問題は少なめな印象。
取組み易いし、学校のテストの点数に直結するような勉強ができるという、ちょうど良いところを狙っているのかなと思います。
だからこそ、「できる子」にとってはもしかしたら物足りないと感じるかもしれません。
 

やる気を持続させる工夫

現在の進研ゼミでは、タブレット学習がメインとなっています。「チャレンジタッチ」というやつですね。
タブレットでアニメーションと声による解説があるので、子供にとっては学び易いです。
また、問題演習にレースゲームを掛け合わせるなど、勉強嫌いの子供でも楽しく学べるのではないかと思います。
ただ、子供が苦労して読んで内容を理解することで力がつくという考え方もあるので、そこも考慮に入れた上で選ぶべきかと。

 

価格

以下の表をご参照ください。

小学1年生 小学6年生 中学1年生
12ヶ月分一括払い 2980円〜 5730円〜 5980円〜
毎月払い 3680円〜 6440円〜 6540円〜

※2020年度の10月入会の場合を載せています。

中学生講座のホームページに書いているのですが、塾は中学3年間で約90万円なので、進研ゼミにすれば67万円ほど浮く計算になります。家計としてはかなり助かりますよね。実際僕の母も助かったと言っていました。

進研ゼミの場合は、上記の受講料で5教科全てに加えて、プログラミング学習や電子書籍約1000冊も全て受講することができます。
逆にいうと、1教科だけ選んで受講する、のような節約の仕方はできないので、人によっては不便に感じるかもしれません。要注意です。

 

Z会の特徴

基本的な特色

Z会の特色は、「ハード」であることだと思います。
骨のある問題が多く、子供にとっては大変な反面、かなり力がつくように思います。

 

問題が難しい

とにかくレベルの高い問題が出てきます。
もちろん基本的な問題もちゃんとあった上ですので、解けないことはありません。しかし、難しい数学パズルのようなかなり頭を使う問題が、各単元の最後の方に用意されているなんてことが普通でした。
各教科、スタンダードコースとハイレベルコースが選べます。ハイレベルコースは、スタンダードコースに発展問題が追加されているものです。「基本問題50%, 応用問題30%, 発展問題20%」くらいの配分のようでして、この発展問題が非常に難しいわけですね。
僕は負けず嫌いの性格もあって、頑張って続けられましたが、そもそも勉強嫌いの子供さんなんかにはキツいかもしれません。

 

読解力が鍛えられる

読解力はZ会のおかげでかなり鍛えられたと感じています。
読解力は「読んで理解する力」です。読解力が上がると、現代文の点数が上がるだけでなく、教科書を読んで理解するという行為そのものが得意になって、全ての教科の点数が上がります。また、相手の考えていることを理解しながら人と接することができるという意味で、気遣いができるようになるなど、人間性にも関わる力だと言われています。

 

難しすぎる「現代文」教材

Z会の教材は、読むだけでもかなり大変なものが多くありました。
特に現代文の教材は、小学生には難易度の高めな随筆や小説が出題されていたように記憶しています。
また、問題の解説文も手加減がなく、解説文を読むだけでものすごく大変でした。問題が分からなくて解説文を読んでいるのに、解説文がよく分からないわけです。笑
しかしながら、我慢して読んでいるうちに慣れてきて、「難しい文章への耐性」が身についていきます。そうすると、学校で出てくる文章が全て簡単に見えてくるんですね。この力は大学受験まで役に立ったと実感しています。

 

価格

以下の表のようになっています。

小学1年生 小学6年生 中学1年生
12ヶ月分一括払い 3927円〜 8370円〜 10820円〜
毎月払い 4620円〜 10065円〜 13000円〜

※テキストスタイルの料金です。

進研ゼミと比べると少し高めな設定でしょうか。
比較しやすいように、進研ゼミとZ会の価格を「12ヶ月一括払い」で比べてみますね。

小学1年生 小学6年生 中学1年生
進研ゼミ 2980円〜 5730円〜 5980円〜
Z会 3927円〜 8370円〜 10820円〜

※12ヶ月一括払い。Z会は全教科受講の場合を載せています。

 

こう並べてみると、進研ゼミの方がリーズナブルなことが分かります。
しかしながら、Z会の場合は1教科から受講できるので、必要なものだけをピックアップすることで価格を抑えることができます。
ちなみに僕は、「国・数・英」の3教科のみ受講していました。
例えば小学6年生で3教科飲み受講だと、12ヶ月一括払いで月々5748円です。進研ゼミと同じくらいの価格になります。
そういったことまで考えると、価格を比べるのはちょっと難しいかもしれませんね。

 

まとめ

以上のことをまとめると、こんな感じでしょうか。

進研ゼミ Z会
学び易さ ×
長期的に見た学力
価格

 
価格に関しては、塾に行くことを考えるとどちらもお得かなと。
勉強嫌いのお子さんが学びやすくて、すぐにテストの点数もある程度上がるのは、進研ゼミだと思います。
大学受験までつながるような、他の同級生よりも抜きんでた力をつけたい場合は、Z会が良いかもしれません。
 
そうは言っても、お子さん本人と教材の相性というのがあるので、そこを見極めてから選ばないと怖いですよね。
 
0円で資料請求ができたり、体験版のテキストを送ってもらえたりするので、一度ホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。手間かもしれませんが、数万円が無駄になってしまうリスクもあります。慎重にいきましょう。
 
»進研ゼミの情報をホームページで見る
»Z会の情報をホームページで見る
 

以上です!