【卒業生の体験談】京大の「総合人間学部」とは?【何する?楽?就職は?】

「京大の総合人間学部ってどんなところ?
学部選びの参考にしたい!」

そんな方のために、その特徴をまとめます。

 

✔︎目次
京大の「総合人間学部」とは?
総合人間学部に向いている人
まとめ

 

京大の「総合人間学部」とは?

何するところ?

総合人間学部を一言で説明すると、「総合的な人間になるための学部」です。「総合人間学部って何するところなの?」と何度も訊かれてきましたが、その度に僕はこの答えを返していました。ちなみに「人間を研究するの?」とよく誤解されているようですが、そうではありません。学生が広く学ぶことができる環境が整っているのが、総合人間学部(以下:総人)です。

総人は5つの「学系」に分かれています。学科みたいなものだと思っていただければ大丈夫です。

 

  • 人間科学系
  • 国際文明学系
  • 文化環境学系
  • 認知情報学系
  • 自然科学系

 

この5つです。ざっくり言うと、上3つが文系、下2つが理系という感じ。この中から主専攻と副専攻を選びます。入試の時の文理に関係なく選べます。

例えば、文系入試の人が物理(自然科学系)を専攻することもできますし、理系入試の人が哲学(人間科学系)を専攻することもできます。また、主専攻が理系で副専攻が文系みたいな選び方もできます。実際に僕は、主専攻は自然科学系を選んで主に物理学の勉強をし、副専攻は人間科学系を選んで哲学や文学の勉強をしていました。
複数の学問を総合的に学ぶことができるのが、総合人間学部だということですね。

詳しい説明は京大のホームページを見てもらえればと思います。

 

ぶっちゃけ楽です

さて、上記の説明で、「総合人間学部は色々と勉強しなきゃいけないから大変そう」と思われたかもしれませんが、そこまで大変ではありません。
というか他の学部に比べると、ぶっちゃけかなり楽です。その要因は以下の2つです。

理由①:必修の専門科目がほとんどない
理由②:ほとんどの「般教」科目が卒業単位として使える

理由①:必修の専門科目がほとんどない

普通は学科ごとに決められている専門科目。しかし総人は必修の専門科目というのがありません。と言っても皆無ではなく、好きな先生を選んで専門的なことを教えてもらう形式の「課題研究」というのがあります。ただ、取得しなければいけない単位数は16と少ないです。学部によっては4年で130ほど取得しなければいけない単位数のうち、半分以上が専門科目だったりするので、それに比べると異常な少なさだと言えるでしょう。また、自分で好きな先生を選べるので、簡単に単位をくれる先生を見つけることができればより楽になります。
一般的に専門科目は難しく、単位取得のハードルが高い科目ですから、単位数が少ない上に選択肢が多いと、かなり楽になります。

✔︎先生を選べる

例えば僕の場合、自分の卒論を指導してくれている先生の専門科目と、近い領域のもう1人の先生の科目を半年ずつ受けて、必要な単位を取得できました。優しい先生を選んで、きちんとコミュニケーションをとりながら進められたので、楽でしたし自分の成長にも繋がりましたね。ちなみに最初に別の先生の授業を覗いたのですが、先生が理不尽に怖かったのですぐにやめました(笑)
先生自体がそこまで多くない学部ですが、自分で誰に教わるかを選べるのは大きな利点かと思います。

理由②:ほとんどの「一般教養」科目が卒業単位として使える

ほとんどの「パンキョー科目」(一般教養科目のこと)が、卒業に必要な単位として認定されるのも総人の特徴です。大学に行く前の中高生なんかは、「だからなんなんだ?」ってなるかもしれませんね。解説します。

✔︎「パンキョー科目」は1,2年生向け

「パンキョー科目」の授業は、初級者向けの内容が多いです。なんたって「一般教養」ですから。専門的な難しすぎる内容は普通は扱われません。単位取得のハードルも低めです。
この「パンキョー科目」は、普通は学部の1,2年生が受けることが多いんですね。大学側としても、1,2年生は初級者向けの学問を広く浅く学んで、3年生くらいから専門的な内容を学ばせようと考えます。ほとんどの学部のカリキュラムがそのようになっていますね。

1,2年は「パンキョー科目」の単位を中心に取得し、3年生からは専門科目のみを受講するという感じ。でもそれは一般的な学部の話で、総人の場合は違います。
なんと総人は、3年生になっても4年生になっても、単位取得が楽な「パンキョー科目」を履修できて、しかもそれで卒業までできちゃうんです。そのため、他の学部よりも卒業までのハードルが低いと言えるでしょう。

 

卒業後の進路

卒業後の進路としては、多くの人が大企業に就職していきます。
理系で入学しても、単位取得が楽だからか文系専攻として卒業していく人が多く、大学院まで進む人は少ない印象。京大卒の文系学生として、当然のように有料企業に就職して行っているイメージですね。よっぽどの専門性が問われない限りは、どんな企業でも可能性があるかと思います。

 

総合人間学部に向いている人


僕が思う、総合人間学部に向いている人は以下です。

学びたいことが決まっている人
学校に縛られないで活動したい人

学びたいことが決まっている人

学びたいことがあらかじめ決まっていて、それが総人でしか学べないという人は、充実した大学生活を送ることができるでしょう。
総人にはその性質上、文理が混合したような研究や、独創的な研究をしている先生がたくさんいます。

例えば、フラクタル図形という特殊な図形を用いた日除けを作って、森の中のような光の当たり方を再現する研究をしている先生がいたり、魚の群れの動きをシミュレーションする研究をしている先生がいたりします。
また、演劇学の先生がシェイクスピアの戯曲を翻訳してプロの公演に携わっていたり、西洋美術の先生が美術館で音声解説をしていたりもします。フィッツジェラルドの研究をしている先生の授業も、個人的に好きでした。

このように面白そうなことをしている先生がたくさんいます。そんな中で「これだ!」ということを見つけている人は、その研究をとことん楽しめるでしょう。

 

学校に縛られないで活動したい人

総人は前述の通り、卒業が楽な学部です。そのためサボろうと思えばかなりサボることができてしまいます。その分時間に余裕があり、学校に縛られないで活動することができます。
例えば、起業をしたり、インターンに行ったり、バイトをしたり、部活を頑張ったりですかね。とことん遊ぶっていうのもいいですね。ちなみに僕の場合は、部活のオーケストラを頑張っていました。
学校以外の活動を頑張りたい人には、総人をおすすめします。

 

✔︎まとめ
総合人間学部とは
・文系、理系に縛られず学べる
・卒業は楽
・卒業後の進路は、一般的な京大生と同じく大手企業など様々
総合人間学部に向いている人
・学びたいことが決まっている人
・学校以外の活動を頑張りたい人

 

以上です。