「子供が本嫌いなんだけど大丈夫かな?
読解力が大事っていうけどどうして?
読解力はどうやったら身に着くの?」
そんな疑問にお答えします。
✔目次
□読解力がないと受験で詰みます
・読解力は受験勉強で必須
・勉強はほとんどが読むこと
・読解力は「数学」にも「物理」にも必要
・読解力をどうやって身に着けるか?
□小中学生は本を読むべき
・早いうちから本を読むべき
・高校になると急に忙しくなる
・具体例:僕の場合
・とはいえ、子供の読書嫌いが深刻だという人へ
僕は塾に行かず、現役で京都大学に合格しました。
教育のプロではありませんが、「勉強オタク」を自称しており、勉強に関してはそうとう研究してきたつもりです。
田舎の公立中学から進学校への高校受験、京大受験を経たからこそ、受験と読解
力の関係についても詳しくなりました。
そんな僕が解説します。
読解力がないと受験で詰みます
読解力は受験勉強で必須
受験勉強を考えたときに、読解力は必須となります。
特に、勉強しなければならない範囲が広大な大学受験(その中でも特に国立大学受験)は、読解力がないとそうとう厳しくなります。
その理由をみていきます。
読んで理解するのが一番効率の良い勉強方法
一般的に、勉強は人の話を聞くものだと思っている人が多いそうです。
「学校や塾で授業を受けるのが勉強」というイメージが強いのでしょう。
ですが、人の話を聞くのは実は効率が悪いのです。
仮に1時間の授業を聞いて、数学1単元分の知識を得たとしましょう。
同じ内容を教科書を読むことで30分でササっと理解できたとしたら、どうでしょうか?
短い時間で同じだけの知識を身に着けられるのだから、より効率が良いことになりますよね。
これは十分ありえることです。先生の話を早送りすることはできませんが、自分の読むスピードはコントロールできますからね。
で、この「読んだだけでササっと理解する能力」こそが、「読解力」なわけです。
人の話を聞く勉強方法 | 読んで理解する勉強方法 | |
勉強の効率 | × | 〇 |
理解しやすさ | 〇 | × |
表のように、人の話を聞く方が理解はしやすいけれど、時間のコントロールができないので比較的効率は悪くなります。
それに対して、読んで理解するのは難しいですが、できる人はより効率よく勉強を進めることができます。
高校受験までは勉強しなければいけない内容が比較的少ないので、人の話を聞く勉強方法だけでも乗り切れるかもしれません。
しかし大学受験は膨大な量の知識を身に着ける必要があるので、人の話を聞く勉強方法では追い付かなくなってくるんです。
「浪人」する前提ならそれでも良いかもしれませんが、人生的にもお金的にも、やっぱり現役で合格させたいですよね。
つまり、自分で読んで理解することは、大学受験において必須なわけです。
読解力は「数学」にも「物理」にも必要
読解力というと、「国語」の「長文読解」を連想してしまいがちですが、なにも「国語」に限ったものではありません。
これまでの説明のように、「教科書を読んで理解する力」のことを言っていますので、「数学」や「物理」といった理系科目でも、読解力は必要となります。
・数学の定理はどういう論理があって成立しているのか。
・教科書では長々と書いているけれど、要するに本質はどこになるのか。
・目の前の問題は、どういう知識を問いたくて作られたのか。
このレベルで深く考えて勉強できる読解力を持っていると、受験でかなり有利になってきます。
読解力をどうやって身に着けるか?
さて、ではそんな読解力をどうやって身に着けるかというのが問題になってきます。
色々と調べましたが、残念ながら結論としては「本をたくさん読む」以外にないようです。
もっとスマートな方法があれば良かったのですが…。
まあ世の中うまい話はそうそうないということですね。
ただ、どのような本を読むのが読解力を上げるのに良いのかが分かれば、かなり違いますよね?
僕は幼児教育とかの専門家ではないのでわかりませんが、良書を見つけたのでご紹介しておきます。
小学生のための読解力をつける魔法の本棚 (教育単行本)この本の巻末に「おすすめブックリスト」として、小学生におすすめの本が紹介されていました。
加えて、読解力の伸ばし方や親としての心構えなんかも書かれているので、かなり参考になるかと思います。
ちなみに著者は麻布学園の現役国語教師で、東大文学部の博士課程に進んで研究していた方らしいので、信憑性は高いと思います。
電子書籍版は500円ちょっとと安かったので、僕は秒で買いました(笑)
小中学生は本を読むべき
早いうちから本を読むべきです
読解力自体は何歳からでも伸ばせるとは思うのですが、受験ということを考えると早いうちに伸ばしておきたいですよね。
特に僕の経験からすると、小中学生のうちにたくさん本を読んでおくことが重要となります。
その理由を見ていきます。
高校になると急に忙しくなる
高校になると、勉強しなければいけない量が増えます。
また、部活や行事もより本格的になり、中学までと比べるとかなり忙しくなります。
特に僕と同じように、公立中学から進学校に進んだ場合、そのギャップは大きいでしょう。
授業のスピードが格段に上がり、ゆっくりと読書をする時間はなかなか取れません。
部活に入らなかったり、行事に積極参加しなければ時間に余裕を作れそうですが、個人的には子供たちにそういう選択をしてほしくないですね。
部活や行事こそ、力を入れて頑張って欲しい。そう思います。
高校生になって慌てて読書量を増やす必要がないように、中学生までにたくさんの本を読んでおいて、ある程度の読解力を身に着けた上で高校に進んで欲しいと思います。
具体例:僕の場合
僕は今では毎日のように本を読んでいて、その数はざっと年間200冊ちょっとになります。
しかしさすがに小学生のころからそこまでの読書家だったわけではありません。
超読書家の小学生ももちろんいるでしょうが、ほんの一部です。
みんながみんな、そういうスーパー小学生になれればいいんですが、当時の僕を含めたほとんどの子供はそこまでの読書習慣をみにつけていないでしょう。
僕の場合、普通でした。
好きな本はまあ読んでいた記憶があります。
「ダレン・シャン」シリーズとか、「ハリーポッター」シリーズとか、ファンタジーが多かったかと。SFも読んでたかな。
中学生では星新一にハマって、何十冊も買いました。ロジカルな構成の話が多いので、理系的な思考の土壌にはなったかもですが、まあなんとも言えないですね…。
ただ、読解力を身に着けるという意味で良かったかもしれないのが、「通信教育」でした。
僕の場合は小学校4年生から中学を卒業するまで、「Z会」の通信講座を受講していました。
「Z会」って学校の勉強と比べたら難しいし、「進研ゼミ」とか他の通信教育と比べてもけっこう難しいんですよ。
だから最初は父に教えてもらいつつ、なんとかこなしていた感じでした。
ただ、人間の慣れとはすごいもので、だんだんと父の助けを借りなくても、自分で教材を読んで、問題を解いて、解説文を読んで、というのができるようになっていきました。
とはいえ、教材や解説文を読むだけでもけっこうしんどかった覚えがあるので、おかげでかなり鍛えられたかと思います。
読書量は平凡でしたが、「Z会」での学習がある意味「読書」というか、読解力を鍛える訓練みたいになってたんだと思います。
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とにかくどんな形であれ、文章を読んで理解することに慣れておくことが大事ということですね。
とはいえ、子供の読書嫌いが深刻だという人へ
ここまで、小中学生くらいからたくさん読書をした方が良いという話をしてきました。
とはいえ、子供の読書嫌いが深刻で、難しそうだという人も多いでしょう。
僕は幼児教育の専門家ではないので、100%の答えを出すことはできません。
ただ、自身の経験から言えることが2つだけあります。
①強要しないこと
②親自身が読書を楽しむこと
人は他人に強要されたものは嫌がります。
本来勉強は楽しい者なのに、学校の勉強をみんなが嫌うのは、それが強制されたものだからです。
これは誰もが感覚的にわかる話ではないかと思います。
子供だって同じで、親に命令されたとしても読書なんてしません。
「ゲームなんてしてないで、夏目漱石を読みなさい」
なんて言っても無理があります。
ではどうするか。僕が思うに、親自身が楽しむのが一番良いのではないでしょうか。
自分が楽しく読書をしている様子を見せることがまず一つ。
それから、「この本こんなところが面白かったんだよ」と話してあげると良いと思います。その際に、「だからあなたも読みなさい」とは言わないでおきましょう。
親が楽しそうに何かをしていたら、子供は自分もマネしたくなると思います。
モーツァルトの父親は、モーツァルトが自分で「やりたい!」と言うまでは、ピアノに触らせなかったそうです。
息子が自分から興味をもつまでは、モーツァルトの姉と一緒に楽しくピアノを弾いている姿を見せ続けたのだとか。
強要せずに、自分が楽しんでいる姿を見せる。
そうして自然と、親子で一緒に読書を楽しめるようになれば素晴らしいですね。
僕にできるアドバイスはこの程度です。
特効薬にはならないかもですが、参考になれば幸いです。
✔まとめ
□読解力がないと受験で詰みます
・読解力は受験勉強で必須
・勉強はほとんどが読むこと
・読解力は「数学」にも「物理」にも必要
・読解力をどうやって身に着けるか?
□小中学生は本を読むべき
・早いうちから本を読むべき
・高校になると急に忙しくなる
・具体例:僕の場合
・とはいえ、子供の読書嫌いが深刻だという人へ
以上、「読解力がないと受験で詰みます」でした!