授業を真面目に聞いているのに、テストの点数が上がらない…
学校と部活で手一杯で勉強する暇がない…
うちの子の成績を上げるにはどうしたらいいんだろう?
そんな悩みを持つ中高生やその親御さんのために記事を書きました。
この記事を読むと、「先生の話をきちんと聞くのが正義だ」という常識を改めて考え直すことができます。
そして、本当に成績アップにつながる授業中の過ごし方を理解することができます。
本記事の内容
□学校で先生の話を聞かなくていい理由
理由①:聞くだけでは頭に残らない
理由②:「教科書を読む」に比べて時間がかかる
□授業中の過ごし方【成績アップのために】
過ごし方①:内職を本職にする
過ごし方②:先生の話を要約しながら聞く
この記事を書いている僕は、僕は塾に行かずに京大に現役合格しました。
京大に受かるため、あらゆる勉強法の本を読み、実践してきました。そして本当に効果のある勉強法は何かというのを研究してきました。
そんな僕も昔は、授業を真面目に聞くのが絶対的に良いことだと思っていました。でもあるとき、本気で成績を上げようと思ったら授業をただ聞いているだけではいけないと気がついたんです。
そんな僕が教えます!
学校で先生の話を聞かなくていい理由
始めに伝えておきたいのが、僕は学校の先生の話が無価値だと言いたいわけではないということです。
人生の先輩としてのアドバイスをくれたり、悩みを解決してくれたり…
僕も自分を育ててくれた先生たちにはすごく感謝しています。
ただ、「成績をアップさせたい」、「同級生と差をつけたい」という観点から見ると、先生の話を受け身になって聞いているだけではダメだと言いたいのです。
その理由は次の2つです。
理由①:聞くだけでは頭に残らない
理由②:「教科書を読む」に比べて時間がかかる
理由①:聞くだけでは頭に残らない
人の話を聞いているだけでは、内容は頭に残りにくいです。
人間の脳が情報を記憶するためには「反復」が必要になるからです。先生の話をなんとなく聞いていても、「反復」しないので記憶は定着しないのです。
(記憶に関して、詳しくは暗記のコツは脳を騙すこと【間違った勉強法、していませんか?】にまとめています。ご参照ください)
例えば、授業で習った部分の問題を解こうとして、全然思い出せず解けなかった経験はありませんか?
授業を真面目に聞いていれば、勉強した気になります。
しかし、せっかく1時間の授業を聞いても、頭に残っていないと無駄になってしまいます。
「授業を聞いていれば理解できるはずだ」、「話を聞くことが勉強だ」という固定観念は今すぐ捨てましょう。
理由②:「教科書を読む」に比べて時間がかかる
先生の話はほとんどの場合、教科書に沿っています。
つまり、必要な情報はすでに教科書の中に全て書かれているということです。
先生の話を聞くのと、同じ内容が書かれた教科書を読むのとでは、教科書を読む方が時間はかかりません。
また、理解が難しい部分については、自分のペースで読み返すことができます。授業だとわからないところが放置されて先に進んじゃうこともありますからね。
以上から、極論を言えば先生の話を聞かずに教科書を読んでおけば良いということになります。
「そうは言っても読んだだけじゃ理解できないよ!」という人、きっと多いですよね。
だから僕がここでおすすめしたいのは、「予習」です。
授業までに教科書をさらっと読んでおいて、理解しにくいところをチェックしておきます。そして授業ではそこを重点的に聞きましょう。
こういうメリハリのある授業の聞き方ができれば、成績アップにつながります。
授業中の過ごし方【成績アップのために】
授業中の過ごし方を2つ提案します。
過ごし方①:内職を本職にする
過ごし方②:先生の話を要約しながら聞く
過ごし方①:内職を本職にする
授業中は内職を本職にしましょう。
つまり、自分のしたい勉強(問題集を解く、暗記する、教科書を読む)をしつつ、先生の話は大事そうなところだけを聞くということです。
おすすめは、先生が今まさに話している内容について内職すること。そうすると頭の切り替えをしなくていいし、問題を解いていてわからないところを自然に質問することもできます。
とはいえ、この方法には問題があります。
やりすぎると、先生が気分を害するかもしれないことです。
先生にもいろいろなタイプの人がいて、生徒の成績さえ良ければあまり話をきいてもらえなくても気にしない人もいたり、内職を推奨する人もいます(僕の高校時代の先生に一人いました)。
ただ、多くの先生は生徒が自分の話を聞いてくれていないと、ストレスを感じるでしょう。内申点が受験に影響する場合はそれはあなたに不利に働きますし、まあ単純に人として相手を悲しませることはしたくないですよね。
となると、教科書を読んだり覚えたりするくらいならまだしも、あからさまに顔を下げて問題集を解くのは得策ではありません。
ということで、次の過ごし方を提案します。
過ごし方②:先生の話を要約しながら聞く
授業の内容をより頭に残すための方法として、「先生の話を要約しながら聞く」ことを推奨します。
繰り返しになりますが、先生の話をボーっと聞いていても、記憶に残りにくいです。
そこで、先生が話していることの中で重要なことは何か、頭の中で整理しながら聞きます。そうすることで、授業が終わった後も内容が記憶に残っている可能性が上がります。
その際のポイントとしては、
理系科目
・定理や定義の内容
・定理や定義がなぜ導かれるのか(根拠)
・具体な問題とその解き方
文系科目
・文法のルール
・覚えるべき単語
・具体的な問題とその解き方
このあたりを脳内で整理していきます。
先生の板書もこのあたりを整理した内容になっているはずなので、自分の脳内とノートに移した板書を比較しながらさらに理解を深めます。
先生の話をきちんと聞きつつ、記憶への定着もきちんと行えるので、非常におすすめの方法です。
初めから全ての授業でするのは難しい人も多いと思います。そういう人は1日1授業だけ試してみる、くらいからはじめて、少しずつ慣れていきましょう。きっとすぐに効果を実感するはずです。
まとめ
□学校で先生の話を聞かなくていい理由
理由①:聞くだけでは頭に残らない
理由②:「教科書を読む」に比べて時間がかかる
□授業中の過ごし方【成績アップのために】
過ごし方①:内職を本職にする
過ごし方②:先生の話を要約しながら聞く
暗記についてはこちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。