「問題集」を解いていてもはかどらない、進まない…
テストの点数が伸びない…
志望校に合格できるか不安だ…
そんな中高生の悩みを解決したくて書きました!
でも、大人が読んでも学びのある内容になっていると思います。
目次
・勉強ではすぐに答えをみたほうが良い理由
・なぜみんな「すぐに答えを見るのは悪」だと言いたがるのか
この記事を書ている僕は、塾に行かずに現役で京大に合格しました。
高3の8月まで部活をしていたので、スタートダッシュが遅かったのですが、この「答えをすぐ見る勉強法」が学習効率をものすごくアップさせてくれました。
この記事は、「答えをすぐに見る勉強法」」が身に付き、テストの点数がアップするように書きました。
5分くらいで読めますので、最後までお付き合いください。
それでは早速見ていきましょう!
勉強ではすぐに答えをみたほうが良い理由
すぐに答えをみたほうが良い理由は以下です。
①:何度も解ける(解き方を覚えられる=テストの問題が解ける)
②:勉強のストレスが減る(やる気アップ)
①:何度も解ける(解き方を覚えられる=テストの問題が解ける)
タイトルにある通り、「すぐに答えを見る」勉強法をすれば、効率があがり、テストの点数もあがります。
効率が良い分、たくさん「問題の解き方」を覚えることができるからです。
具体的には:
問題集を解いていて、5秒考えてもわからないものがあったら、すぐに答えをみましょう。そして、問題の解き方の流れ、使用する定理などを覚えてしまいましょう。
そしてしばらくしてからまた同じ問題に戻ってきて解きます。
ここでもまた5秒考えても何も思い出せなかったらすぐに答えを見ましょう。
これを繰り返します。
新しい単元に入ると、9割くらいわからない問題だと思います。なので、1回目はほとんどの問題の答えを見ることになります。
京大に合格するような僕でも最初はそうなので、大丈夫です。安心してばんばん答えを見ましょう。
この繰り返しを何周かして、わからない問題が1割くらいになれば、テストで90点くらいとれます。単純な話です。
このやり方なら、普通のひとが答えを見ないで10分悩んでいる間に、10問くらいの解き方を確認することができます。よって、テストの点数でも、他のひとに差をつけることができます。
とはいえ、もしかしたら問題集とテストの問題は別だと思っている人もいるかもしれません。
そのあたりのことも書いておきました。
「問題集の問題」が解ければ、「テストの問題」は解ける
テスト、試験には必ず「出題範囲」が設定されます。
学校のテストの場合、教科書の該当ページ、問題集の該当ページです。
そして、テストの問題というのは、必ず問題集の出題範囲ページに載っている問題です。それ以外のものは出題されません。
もちろん、数学なんかでは数値の違う問題が出るでしょう。しかし、あてはめる数値が違うだけで、解き方としては同じものが出題されます。
「でも、この前のテストでは問題集に載っていないものが出ていたよ!」
そういう声もあると思います。
ただ、そう思うような難しい問題は、ほとんどが問題集にあるものの組み合わせで構成されています。
「解き方」と「解き方」を結び付けて応用しなければならないので、もちろん難易度は上がります。ただ、解くために必要な情報は問題集の中にあるものだけだというのは確かです。
出題範囲として指定したもの以外が出題されている場合、それは出題者のミスです。先生に抗議しましょう(笑)
ちなみに、センター試験や各大学の試験問題においても同じです。
例えば数学なら、「因数分解」、「2次関数」のような出題範囲、単元があります。どの教科もこんな感じです。
指定の問題集とかはありませんが、出題範囲の単元の問題が載っている問題集であれば何でもオッケーです。
世に出回っている参考書はどれも良書ばかりですので。
というわけで、答えをすぐに見た方がいい理由にもどります!
②:勉強のストレスが減る(やる気アップ)
「答えをすぐに見る勉強法」と「答えを見ずにしばらく悩む」の2つを比較すると、前者の方が勉強のストレスが少なく、やる気がアップします。
理由:
「人は自分のコントロール下にないものが多ければ多いほどストレスを感じる」という研究があります。
解けない問題というのは、自分のコントロール下にないものです。
「ああでもない、こうでもない」と、いくら悩んだってどうにもなりません。
先ほどご紹介した研究にあてはめれば、解けない問題に対峙している時、人はストレスを感じるわけです。
まあ、イメージ的にも、問題が解けないとストレスだなっておもいますよね。
そしてこのストレスを避けたくなる気持ちがはたらき、勉強のやる気が落ちてしまいます。
その点、「答えをすぐに見る勉強法」ならストレスを感じる前に次に進むので、やる気が損なわれにくいです。
また、テストの点数もあがりやすいので、やる気がアップしやすいと言えます。
このようにメンタル面でも、「答えをすぐに見る勉強法」が効果的ですね。
なぜみんな「すぐに答えを見るのは悪」だと言いたがるのか
みなさんがすぐに答えをみないのは、それが悪いことだと周囲から言われているからではないでしょうか?
学校の先生、両親、友人たち。世の中の多くの人は、答えをすぐに見るのが良くないことだと思っているようです。
しかし、ここまでの話で、成績を上げるためにはすぐに答えを見た方が良いことは合理的で、当たり前のことだと感じていただけたと思います。
なぜ当たり前のことなのに、みんなが否定したくなるのか。
その理由は以下の2つだと僕は考えています。
①:「考える力」という言葉への誤解がある
②:発言者に「裏の目的」がある
①:「考える力」という言葉への誤解がある
結論を先に言うと、
教育論で「考える力が育っていない」と言われがち
→「暗記=悪」、「暗記 < 思考」だと思う人が増える
→「答えを見るのは思考じゃなくて暗記だから悪」ってなる
こういう流れで誤解が広まっていると思います。
「日本の教育では、自分で考える力が育たない」ということが、問題として長らく言われ続けてています。
詰め込み型の教育でたくさんの情報を暗記させる教育が、子供たちを受け身な姿勢にさせてしまい、考える機会をなくしてしまっているということです。
「だからといってゆとり教育では誰も勉強しなかったし…」
と、専門家や教育関係者の悩みは絶えないようです。
それに関しては僕も同意します。教育は変わらなければならない。常々そう思います
しかしながら、ここに、この論争が起こしている1つの弊害があると思うのです。
つまり、
「暗記=悪」もしくは、「暗記 < 思考」
だという考え方が広まったことです。
「暗記=悪」でしょうか?
「詰め込み教育が良くない」、「頭をつかわなければいけない」
そんなふうに言われると、「暗記」が良くないことや、頭を使っていないことのように思われがちです。
しかし、冷静になって考えてほしいのですが、暗記それ自体は悪でしょうか?
僕の考えでは、暗記は思考のベースとなるものであり、決して悪いことでもなければ、思考に比べて劣るものでもないです。
むしろ、思考するために必要な材料となる情報だったり、「帰納」や「演繹」といった思考のしかた自体は暗記によってしか得られない。
カレーのレシピも知らないのに、創作料理が作れますか?
「スラムダンク」を読まずに「黒子のバスケ」が書けますか?
「ニュートン力学」を知らずに「相対性理論」を思いつきますか?
みんな、先人たちの知恵を「暗記」して、それをもっと推し進める「思考」をすることで、新しいものを生み出しています。それこそが、今の日本の教育に必要な「考える力」っていうもんでしょう?
問題集の答えを見るという行為は、先人たちが発見した科学的事実、思想、その事実に至った思考のしかたを最速で吸収するために最も合理的な方法です。
悪でもなんでもありません。
だからみなさんは、周囲がなんと言おうと適当にごまかして、がんがん答えを見ましょう。
そして日本人にはほとんどいないと言われている、「本物の考える力」を身に着けた人になりましょう。
②:発言者に「裏の目的」がある
ここからの話は、「アドラー心理学」で言うところのの「目的論」に基づいて書いています。
「アドラー心理学」ときいてピンとこなかった人は、「嫌われる勇気」を読んでください。今や「社会人の必読書」とも言われるくらい、有益な本ですから。
「答えを見ないでね。自分で考えるのが大事だから」
「あえて答えは出さないから、試行錯誤してみて!」
学校でこんなふうに言われたことがあるひとも多いことでしょう。
もしくは社会人のひとでも、上司や先輩からこのようなことを言われたことがあるひと、多いのではないでしょうか。
結論から言うと、彼らには言葉の表面上にはでない「裏の目的」が存在することがけっこうあります。
例えば、
・自分がやってきた勉強方法が正しいと思いたい
・厳しい雰囲気を出したい。生徒をコントロールしたい。
・教えるのが面倒だから放置したい
こんな感じです。
これだけ見るとと僕が斜に構えているだけみたいに見えますよね(笑)
もちろん僕だって、全員が全員こんなことを思っているなんて考えているわけではありません。
また、こんなことを思っていると自覚して発言している人はほとんどいないと思っています。
ただ、「アドラー心理学」によれば、誰だって無意識的にこういう「裏の目的」を持ってしまうものだということです。
このあたりを語り出すと長くなってしまうので割愛しますが、
まあ要するに、「人はその人自身も気がついていない意図があって発言や行動している」、ということですね。
僕は決して、答えを見せてくれない先生や上司を批判したいわけではありません。
前述したような「裏の目的」を持って行動する人を否定したい気持ちもありません。
自分だって同じですし、まだまだ未熟だからもっと勉強しなければならないと感じていますから、批判なんでできる立場にありません。
ただ、成績が上がらなくて悩んでいる人や、仕事がなかなか覚えられなくて悩んでいる人には、このことを知っておいてもらいたいと思ったんです。
「先生が言うから答えを見てはいけないんだ」、「上司が言うから自分で考えなければいけないんだ」
そうやって思考停止することが、一番良くない。
先生や上司には「裏の目的」があるかもしれない、「考える力」についての誤解があるかもしれない、あまり考えずになんとなくで発言しているのかもしれない。
では自分はどう行動すべきか?
そうやって考えることこそが一番大切ですし、それこそが「思考」能力の向上、成績アップにつながります。
だからといって、先生や上司にあからさまに逆らう態度を取ったり、否定するような言葉を投げかけろと言っているわけではありません。
見えないところで自分なりのやり方を試すこともできるし、ひとつの意見として丁寧に伝えることもできます。
結局最後には自分で自分の行動を決めるしかありません。自分の成績にも仕事の能力にも、先生や上司は責任を持ってくれませんから。
少し脱線しましたが、ここで伝えたかったのは、「答えを見てはいけない」という人には「裏の目的」があることもあり得るので、そのまま鵜呑みにするのは良くないということです。
ぜひ自分の頭で考えて、より効果的に成績をアップさせましょう!
まとめ
□勉強ではすぐに答えをみたほうが良い理由
・何度も解ける(解き方を覚えられる=テストの問題が解ける)
・勉強のストレスが減る(やる気アップ)
□なぜみんな「すぐに答えを見るのは悪」だと言いたがるのか
・「考える力」という言葉への誤解
・発言者に「裏の目的」がある
いかがだったでしょうか?後半少し熱くなってしまいましたね(笑)
「答えをすぐに見る勉強法」
「周囲に惑わさず、自分で考える」
この2つを実践して、成績をアップさせたり、自身の人生を好転させたりしてくれると嬉しいなと思います。
共に頑張りましょう!